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酒蔵見学に「嵐」ファン続々　大野さん訪れた天吹酒造

アイドルグループ「嵐」のファンが、全国各地からみやき町の天吹酒造の蔵見学に訪れている。２０１０年末のＮＨＫ「紅白歌合戦」の企画で、嵐のメンバー・大野智さんが酒造りしたことがきっかけ。放送から１年以上たった今でも足を運ぶ女性たちに、天吹酒造は日本酒の良さをＰＲしている。
　
　今月中旬には福岡市で嵐のコンサートがあり、開催前後を含む４日間で約１１０人の蔵見学申し込みがあった。
　
　３０～４０代の女性が多く、案内する木下武文社長が「ここが大野さんが座った場所です」などと事細かに紹介すると、参加者から笑い声や歓声が上がる。日本酒造りの工程の説明にも熱心に耳を傾け、千葉市の北川珠美さん（３９）は「ずっと来たかった場所。『吟醸』など日本酒の言葉の意味を知ることもできました」と満足そうだった。
　
　紅白歌合戦では、白組の司会を務めた嵐のメンバーが「僕たちのふるさとニッポン」という企画で、日本各地で伝統文化などを体験した様子が放映された。天吹酒造は大野さんが訪れたことをインターネットで紹介。それ以降、酒の注文や酒蔵見学の希望が殺到し、北海道や東北地方からの訪問客もあった。
　
　リピーターもいて、木下社長は「大野さんとの出会いでつながった縁。日本酒の造り方や香り、味わいを知ってもらうきっかけになればうれしい」と話す。